伝統を、技を、文化を守り、未来を見据える
愛知県-中部
地域
日本が誇る新世界の先導都市
1912年、名古屋に誕生した「末廣堂」。その起源は古代にさかのぼります。
4世紀、川沿いの低い丘に草薙剣(日本三大神器)を祀る熱田神宮が創建され、熱田神宮を中心に、次第に街が形成されていきました。
17世紀初頭、初代将軍・徳川家康は名古屋城を築城し、東海道の交通の要所として栄えていきます。
日本の近代化の過程で繊維産業とともに成長し、1920年代後半には「毛織物の中心地」と呼ばれるまでになり、大阪に匹敵する商業の中心地になりました。
名古屋は日本の中心に位置しており、この地理的条件は、文化の交差点に位置する名古屋にとって、非常に有利となりました。
戦国時代には、多くの有力武将が名古屋からやってきて、名古屋の活気を生み出したと言われています。
また、老舗の商業都市でありながら、斬新なアイデアを受け入れる姿勢もあり、世代を超えて市民に愛されています。名古屋は常に時代を先取りしてきたのです。
歴史
匠の技を守り、次世代に伝える。
18世紀中頃、京都から名古屋に移り住んだ井上勘造とその息子が名古屋扇子の元祖といわれ、やがて名古屋は京都と並ぶ扇子の二大産地となりました。
末廣堂の歴史は、明治11年(1912年)、海外に目を向け、主に扇子を作って輸出しており、事業は順調に進んでいました。
ところが、1971年のニクソンショックで円高になり、輸出業は大きな打撃を受けることになり、国内市場開拓に舵を切ったのです。
3代目社長に就任した川瀨貞男は、「扇子をメーカーが直接販売する店を作りたい」という青写真を描いていました。ついに、2000年にその夢を実現するために、オンラインショップを開設します。
末廣堂は苦難をたくましく乗り越え、新しい時代に鮮やかによみがえったといえるでしょう。
特徴
熟練した職人技の結晶
京扇子の可憐で女性的なスタイルに対し、名古屋扇子は颯爽とした躍動感が特徴です。より実用的で男性向きともいえます。
末廣堂は、伝統的な職人技を守りながら、独自のスタイルを確立しています。
主力商品のひとつが、地元の友禅染の絹を使った扇子を広げると優雅な絵柄を楽しむことができる「名古屋友禅扇子」。
もうひとつは「漆絵扇子」。漆を塗ることで、シンプルな絵柄にさりげない輝きを与え、粋な味わいを演出しています。
名古屋扇子は、結婚式や出産祝い、七五三、法事など、おめでたい行事や儀式など、さまざまな場面でお使いいただけます。
また、会社のノベルティや企業イベントはもちろん、普段使いもできる商品も多数取り揃えています。
お客様へ
目で見て楽しい、使って気持ちいい
名古屋扇子の楽しみ方はたくさんあります。
壁や棚に飾って、家の中に和のテイストを取り入れるのもいいかもしれませんね。
ファッションアイテムとして宴席に持ち込むのも粋。
プレゼントに何かいいものはないかと探していませんか?名古屋の扇子は贈り物としてとても人気があります。
末廣堂には、さまざまな商品があります。職人が細部にまでこだわり、最高の品質を提供するために、修理も承っています。
名古屋扇子を存分にお楽しみください。