説明
大阪の伝統工芸である「大阪浪華錫器」と「大阪唐木指物」の職人が協力したペーパーナイフです。伝統工芸士が和包丁と同じ製造工程で仕上げた最高級のペーパーナイフです。
刃は、黒染という技法で仕上げています。銘切り(名入れ)もできますので、是非ご要望ください。
インフォメーション
ブランド | 森本刃物製作所 |
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生産地 | 大阪府 |
技法 | 堺打刃物 |
素材 | 刃:炭素鋼, 柄:錫、紫檀 |
サイズ (cm) | 17.5*1.2*1.2(刃渡り:7.5, 柄;10.0) |
重さ (g) | 27 |
容量 (ml) | |
箱 | 紙箱 |
注意 | 電子レンジ NG、食洗器 NG、オーブン NG、直火 NG、IH NG |
備考 | 台座のアクリルブロック付(20.0*2.9*2.5) |
納期 | 3~5営業日程度(在庫切れの場合+2~3週間) |
地域
港町から料理用ナイフの故郷へ
森本刃物製作所は、世界的に有名な手造り和包丁の産地である堺市にあります。大阪湾に面した堺市は、かつては小さな漁村でしたが、やがて貿易で栄え日本を代表する港町となりました。
堺市は、神社仏閣や古墳が点在し、豊かな歴史が息づく街です。また、堺市博物館では、堺の歴史や芸術について学ぶことができます。
古墳は、ユネスコの世界遺産に登録されています。大きな堀に囲まれた鍵穴状の古墳が有名で、市内には合計44基の古墳があります。中でも最大の古墳は約47万平方メートルの仁徳天皇陵です。
堺市の伝統工芸である堺打刃物は、独特な地元の歴史と外国交易の副産物といえます。
歴史
歴史と交易が生んだ伝統の技
堺で金属加工が行われるようになったのは、5世紀の古墳築造が最初とされています。古墳を作るための土を掘る道具を大量に製造するために、地元の鍛冶屋が召集されました。当初は金属を曲げて作った簡単な鋤にすぎませんでしたが、地域工芸のささやかな始まりとなったのです。
1500年代半ば、ポルトガル人が堺にタバコを持ち込んだことがきっかけで現在の堺の金工が始まりました。タバコの葉は燻製にする前に鋭い刃物で細かく刻む必要があるため、地元の職人たちは果敢に挑戦し技術を磨きます。
森本家は1926年以来、堺の刃物産業の一翼を担い、伝統工芸を守り、継承してきました。森本刃物製作所は、堺刃物の歴史、美しさ、優雅さをより多くの人に知ってもらいたいと考え、ペーパーナイフの製造を開始しました。
特徴
伝統のパーソナル化
森本刃物製作所が生み出すペーパーナイフは、無駄のないシンプルなデザイン、そして上品な美しさがあります。ペーパーナイフの刃は、伝統的な料理用包丁と同じ方法で鍛造されています。刃の形状は「切刃」と「柳刃」の2種類からお選びいただけます。ご要望に応じて、刃の切れ味の調整も可能です。刃の仕上げは、通常の仕上げのほか、黒染めの「黒染め」、霜降りの「墨流し」の3種類から選ぶことができます。
堺の包丁の製造工程は、それぞれの作業を専門に行う職人がいるのが一般的です。その伝統を受け継ぎ、ペーパーナイフのハンドルは、大阪の浪華錫器と唐木指物の職人が手がけます。
ペーパーナイフには、専用のアクリルブロックが付属しています。ペーパーナイフを使わないときは、透明なアクリルブロックに入れ、その美しさをインテリアとしてもお楽しみください。
お客様へ
新たな門出を祝うペーパーナイフ
森本刃物製作所のペーパーナイフは、堺の伝統的な料理用ナイフの遺産を守り、尊重しながら、料理界以外の皆様にもご活用いただきたいと思っています。神話や伝説の中には、神々が使用し人々が崇拝するものとして、刃物や包丁が頻繁に登場します。堺の鍛冶屋が作る刃物は、負のエネルギーを浄化し、魔を払い、未来への道を切り開くと信じられており、刃物の持つ精神的な意味は、今日の堺の刃物にも受け継がれています。伝統的で洗練され、かつシンプルなペーパーナイフは、人生の節目や新たなスタートの贈り物にも最適です。
受賞作品
受賞歴
2003年 「なにわの名工若葉賞」(大阪府青少年優秀技術者賞)受賞