説明
ユニークな形状でインテリアとしても楽しめる可愛らしい千鳥うちわです。
鮮やかに写し出された文様で、見ているだけであなたの心を和ませてくれます。木版ならではの風合いに、粋な千鳥うちわがお部屋の空間を一層引き立てる事でしょう。
お部屋や玄関のインテリアや、贈り物としても最適なアイテムです。
インフォメーション
ブランド | 丸二 |
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生産地 | 京都府 |
技法 | 京からかみ |
素材 | うちわ : 和紙・竹・内地杉、うちわ立て : ごま竹 |
サイズ (cm) | 30.5*31.5*3.5 |
重さ (g) | 385 |
容量 (ml) | 0 |
箱 | 紙箱 |
注意 | 表面の絵具は水溶性です。 直接擦ったり水に濡れたりすると、文様が落ちる場合がございますので、お取り扱いにはご注意ください。 湿気の多い環境や直射日光は、商品劣化の原因となりますのでご注意ください。 からかみは一点一点職人の手仕事により作られております。写真と風合い・文様の配置が異なる場合がありますが、ご了承ください。 |
備考 | |
納期 | 3~5営業日程度(在庫切れの場合+2~3週間) |
地域
現代に生きる歴史的町並み
京都府の南部に位置する京都市は、豊かな自然や伝統工芸、さらに独自の文化で古くから多くの観光客を魅了してきました。
「国際観光文化都市」にも認定されており、有名な金閣寺や嵐山の竹林など、国内外に知られた名所も数多くあります。
また、伝統工芸も盛んで、伝統的な美術・工芸文化を守り、現代の発展と融合させながら、古き宝に目を向け続けています。
歴史
時代を超えて輝き続ける古紙「唐紙」
1902年、西村高緑堂は表具師として事業を開始しました。その後、丸二商店という問屋になり、伝統的な製法で工芸紙である「唐紙」を製造するようになりました。
「京」は京都のことで、「唐紙」は直訳すると中国の紙です。約1300年前、遣唐使によって唐の国から日本に持ち帰られて以来、その製法は京都の地で今日まで受け継がれています。
この工芸的な文様入りの唐紙は、日本では非常に高価なものでした。当時は手紙や和歌を書くのに使われていました。三十六歌仙など、現存する作品にも唐紙を見ることができます。唐紙の雲母は1000年の時を経てもなお、輝き続けています。
唐紙といえば、襖(ふすま)を思い浮かべる人が多いかもしれません。唐紙は江戸時代に最盛期を迎え、襖を中心に使われるようになり身近なものとなりました。その技術は現代まで受け継がれ、現在もまるで命を吹き込むかのような襖絵や壁紙などにより室内を飾っています。
丸二は、その伝統的な技法で、現代の空間に新たな魅力を提供しています。襖や額縁の問屋としての経験を生かした職人技が、「唐紙」の魅力をさらに高めているのです。
特徴
手のひらサイズの精緻な美しさ
丸二には180年前から受け継がれてきた伝統的な文様を手彫りした木版が300枚以上あります。
雲母、ふのり、顔料を混ぜた絵の具をふるい機で木版にふんわりと塗り、バレンなどの道具を使わずに手のひらで刷り上げるのだそうです。
和紙を一枚一枚手で揉んでいくこの手法こそが京からかみ特有の仕上がりにつながります。また、柄を鮮明に出すために、絵の具を1枚につき2回塗っています。京からかみの魅力は、この手作業による仕上がりの不均一さにあり、機械印刷では難しい独特の風合いを生み出しています。
丸二は、新たな分野にも挑戦しています。そのひとつが、丸二製品をより際立たせる「漆の唐紙」です。漆の木から採取した天然樹液を使い、唐紙の上にデザインを重ね合わせます。独特の柔らかな光沢のある模様が、下地の唐紙のマットな質感と見事にマッチし、その仕上がりはまさに幽玄の世界。
お客様へ
京からかみの未知なる世界を覗いてみませんか?
丸二は、襖や掛け軸など日本の工芸品に携わる多くの職人と交流する中で、工芸品制作の難しさと魅力を目の当たりにしてきました。
このような職人たちの思いを受け、丸二は、伝統工芸を現代のライフスタイルに融合させ、この美しい芸術を後世に伝えていきたいと考えています。
京からかみの魅力が伝わるようにとの思いを込め、京からかみ作りを体験できるワークショップの開催や、いつでも気軽に立ち寄れるギフトショップなどを展開しています。
普段、職人しか見ることのできない世界に飛び込むなら、きっと京からかみの知られざる魅力の虜になるでしょう。
受賞作品
丸二創業者・西村正雄は、1979年に勲五等瑞宝章を受章しています。