笑って誰もがHAPPYになる鬼瓦のテッシュケース
愛知県-中部
地域
三河の多彩な美しさと豊かさ
鬼福は、愛知県の中央部に位置する三河地方に隣接しています。この地域の歴史的な美しさは、「六十余州名所図会」の有名な浮世絵にも描かれており、高い山、緑の森、青い流れが高山寺に続いている様子が描かれています。
この美しい風景の下には、良質の粘土が豊富にあり、瓦産業が盛んでした。また、長野県から三河湾まで100km以上流れる矢作川は、便利な河川敷の粘土場であるとともに、瓦製品を主要港に運び、お客様へ荷物を運ぶことも可能でした。
歴史
日本の伝統文化を未来につなぐために
鬼瓦とは、「鬼(おに)瓦(かわら)」という意味である。鬼瓦は、屋根の上に置くことで、雨水が建物内に漏れるのを防ぐという物理的な目的と、悪霊を寄せ付けないという目的があります。三州鬼瓦は、1700年代前半に三河地方で始まった特殊な様式で、当初は主に城や神社仏閣に使用されていました。時を経て住宅にも普及し、2017年11月には日本政府が三州鬼瓦を伝統工芸品として認定しています。
鬼福は1916年に鈴木福松が創業し、当初は "鬼瓦福松 "として知られていました。100年以上の長い歴史の中で、三州鬼瓦の生産一筋に歩んできました。しかし近年、瓦屋根の需要が減少してきたことから、鬼瓦の伝統と技を生かした新たな道を模索するようになりました。そこで、鬼瓦を日常生活に取り入れるためのおしゃれな生活雑貨を開発しました。
鬼瓦の特徴
伝統的な技法とモダンなデザイン
三州鬼瓦の特徴は、燻し焼きと呼ばれる製法による独特のグレー色です。1100℃の高温で焼成した後、窯の中にガスを注入して煙を発生させ、土の表面に炭素の膜を形成します。その膜は燻し銀と呼ばれる濃厚なグレーの金属色をしています。その後、金属製のヘラで鬼瓦を手磨きし、表面にわずかな光沢を出します。その結果、周囲にしっとりと溶け込みながらも、背景を際立たせる柔らかな色合いに仕上がりました。
また、自然な風合いも三州鬼瓦の魅力のひとつです。一般的な食器を含む釉薬のかかった陶磁器は、表面に光沢があり、手触りが滑らかでツルツルしているのが特徴です。鬼瓦のような素焼きの陶器は、表面が滑らかでありながら、海辺で見かける風化した石のようなわずかな質感を感じる自然なものです。また、釉薬で保護されていないため、水や手の脂を吸い込みやすいのも特徴です。時間が経つにつれて色が濃くなり、時間を生きているような質感に変化していきます。
これらの特徴は、"鬼師 "と呼ばれる鬼福の職人の技と技術から生み出されています。三州鬼瓦は、鬼師が設計から彫り、焼き、磨きまで伝統的な手法で手作りしています。立体的に彫ることができるため、鬼瓦に奥行きが生まれ、怖い顔にも幅広く対応できるようになりました。
お客様へ
ユーモアと伝統が融合したユニークな作品を楽しみたい
三州鬼瓦のティッシュボックスは、鬼瓦の伝統を受け継いでいます。笑顔の鬼瓦は、明るい表情で福を呼び込むことをイメージしています。一方、睨みを利かせた鬼瓦は、邪気を払うという意味が込められています。どちらも、奇抜なデザイン、豊かな色彩、自然な風合いで、インテリアに個性を与えてくれます。また、ティッシュは左鼻、右鼻のどちらからでも取ることができますので、お好みでどうぞ。
どちらも、「伝統×ユーモア」をテーマにした鬼福の遊び心溢れるモダンなデザインで、友達やお客さまに一目置かれること間違いなしです。この興味を引く工芸品をどこに飾れば、最もインパクトがあるのかが最大の課題かもしれません。玄関、トイレ、客間などがよいと思います。また、レストランやカフェでお客様をお迎えする場合は、受付やバーカウンター、待合室などがよいと思います。
また、三州鬼瓦のティッシュボックスは、思い出に残る贈り物にもなります。笑顔の鬼瓦は幸運を引き寄せるので、卒業記念品や結婚記念品に最適です。また、睨みを利かせた鬼瓦は、魔除けの意味を込めて新築祝いに贈れば、きっと喜ばれることでしょう。
受賞作品
1980年 成田山新勝寺三門
1985年 出雲大社崇礼殿
2016年 永平寺名古屋別院本堂